赤ちゃんのお座りはいつから?脳機能の発達によってできる新しい姿勢「お座り」とは?

お座りをする赤ちゃん
目には見えませんが、日々すくすくと成長している赤ちゃん。
姿勢や動き、反応で成長している事が鮮明に把握でき、成長や発達状態の目安になっています。
首が座り、寝返りができ、更に成長が進んだのが、この「お座り」です。

「お座り」は、今後の発達(たっち、あんよ、ひとり歩き、増大していく会話等)に大きく影響していく発達過程です。
今回は具体的に何が発達するからできるのか・可能なのかを詳しくご紹介したいと思います。

どうしてお座りができるようになるの?

はてなマーク
赤ちゃんがお座りができるようになるのは、脳の発達により、中枢から末梢へ向かって運動がより可能になっていくからです。
同時に、大きい運動から小さい運動も可能になっていきます。
脳の大脳皮質が、新生児では約400gだったものが、生後6~9ヵ月には成熟して約660gにまで増えます。

大脳皮質が成熟する事や、中脳・間脳の高度な働きから、意識的な動作や平衡感覚が保たれてお座りする事が可能になります。
上記で触れたように、この大脳皮質の成熟によって、様々な動きや感覚、言葉までも成長しつつ可能になってきます。

大脳皮質、間脳、中脳の豆知識

大脳皮質の機能は、運動や感覚を受け持つ働きをはじめ、意識や思考等の高次の精神活動を営む重要なものです。
特定の場所で、その機能が行われており体性運動野、体性感覚野、視覚野、聴覚野、味覚野・嗅覚野、連合野、言語野が局在しております。
よって、成熟してくる=これらが盛んに発達するという事に繋がります。

間脳は視床と視床下部に分かれています。
視床では、全身の皮膚感覚や深部感覚等の伝導路であり、ここでニューロンに変えて大脳皮質のそれぞれの部位に到達して、聴覚と視覚の中継を行いつつその役割を司っています。

一方、視床下部では大脳皮質、視床、脳幹・脊髄等の繊維結合をもち、全身の(体温中枢、性中枢、摂食・満腹中枢、飲水中枢等)自律機能を調整する重要な中枢です。生命維持に不可欠な本能行動や情動行動を支配する場所でもあります。

これらの事が全て成長し且つ合わさり、脳の発達・成熟に伴ってお座りができるようになります。
このように見ていくと、お座り1つでも実に多機能をフル回転で使いこなし行っている動作です。
素晴らしい成長と実動ですね。

赤ちゃんが一人でお座りができるのはいつ?

お座りができるのはいつ?
ほとんどの赤ちゃんが生後6~7ヵ月の頃に、支えなしで座れるようになります。
また、ひとり座りができるようになるのは、生後8ヵ月と言われています。
上記の成長と個人差がありますが、平均的なお座りの流れを書いていきます。

6ヶ月頃の赤ちゃんのお座り

6ヵ月頃は、背中を丸くして両手を前について、瞬間的にお座りをしますが、直ぐに倒れてしまいます。
また、自分で状態を直す事ができません。
中には、手をつけば少しの間はお座りを保てる赤ちゃんもいます。

7~8ヵ月頃の赤ちゃんのお座り

7~8ヵ月頃は、腰が安定してきて、背中を伸ばしてしばらく座っていられるようになってきます。

9~10ヵ月頃の赤ちゃんのお座り

9~10ヵ月頃になると、身体をねじって物を取ったり、両手を挙げたりしても安定して座っていられます。
中には、お座りした状態ではいはいする“お尻ではいはい“をする赤ちゃんもいます。

また、お座りの姿勢に赤ちゃんの個性があったり、お座りが長くはいはいをあまりしない・または短いまま立ったりと様々です。
必ず順番通りではない事と、それぞれの期間が一定ではないので、過度な心配や焦りは要らないですので安心されて見守って下さいね。

下記は「ひとり座り」について、厚生労働省がまとめた発育調査からの運動機能通過率です。
よろしければ、参考にしてみてくださいね。

月齢(生後) 通過率
6~7ヵ月 ・・・ 37.8%
7~8ヵ月  ・・・ 73.4%
8~9ヵ月  ・・・ 90.7%
9~10ヵ月 ・・・ 98.7%
10~11ヵ月 ・・・ 99.2%
11~12ヵ月 ・・・ 99.6%

赤ちゃんのお座り 練習を始めるタイミングは?

ポイント
無理に始める必要はありませんが、上記の成長と赤ちゃんの心身の負担を考慮して、生後6~7ヵ月頃、支えながらお座りを試みてみましょう。
身体の面積に比べ、頭が重く前後左右に倒れてもおかしくない状態ですので、赤ちゃんの周りに柔らかいクッションや毛布、布団等で円を描くように安全な環境を作ってから始められて下さい。

また、赤ちゃんが寝がえりしつつもお尻を突き出す動作や、仰向け状態で自分の手で足の指を掴んだり・持ったりした時は、“そろそろ”という合図です。

赤ちゃんのお座りができたと判断できる目安は?

目安
上記と重複しますが、背中を丸くして両手を前についてお座りをする事から目安となっていきます。

乳児健診で医師が、「お座りができた」と判断する赤ちゃんの動作は、「両手をつかないで1分以上、自分で座っていられる」事です。

赤ちゃんの好みや個人差が大きい為、できないからと焦る事はありませんし、嫌がっている赤ちゃんに特訓のようにお座りの練習をさせても、怖い・辛い思いが強く残る為に、赤ちゃんの表情をよく見ながら、同時に動作を見ながら赤ちゃんに合った速さで一緒に楽しく励まれて下さいね。

また、お座りが順調で早い場合、次のステップである“つかまり立ち“を急ぐ必要はありません。
ひとり座りをしながら、ゆっくり遊ぶ時間も大切です。

赤ちゃんのおすわり 練習方法は?

赤ちゃんのお座り
赤ちゃんの知恵もついてくる為、遊びを通して練習すると楽しさから意外にお座りを頑張ってできる可能性が高いです。
また、ママとも十分に触れ合える為、楽しさや満足、充実感も満たされ、“座りたい”、“座ってみたい”という意欲やモチベーション維持にも繋がってきます。

ここでは赤ちゃんに適したおもちゃを使いながら一人座りを練習する方法をご紹介します。

導き方と目的としては、遊びつつもお座りの練習をしていて、更に運動機能を高めるといったものです。

おもちゃを使った赤ちゃんのお座りを練習する方法

1歳未満に適したおもちゃとして、ガラガラ、オルゴール、太鼓、ラッパ、動物のおもちゃ、起き上がり人形、モビールです。
これらを使いながら、お座りが少しでも安定するように、且つ長くできるように赤ちゃんの正面からアピールしていきます。

正面が安定してきたら、右側、左側、やや後ろ等、方向を変えていくと目で追い手を出そうとしてきます。
上記で書いた各機能が成長していくと、徐々にお座りが安定してきて掴んだり触ったりしてきます。
これらが少しずつできてきて、ひとり座りができたと言えるようになります。

この練習方法で、思考力や想像力も養われ、同時に筋肉増強と平衡感覚を強化できます。
よって、お座りしながら活発に遊ぶ事も容易にできるようになります。
赤ちゃんは何か1つ自分でできると、非常に嬉しく喜びでもあり達成感を得て、次の成長のステップを踏みやすくなります。

ママと一緒にお座りを練習する方法

練習方法としては、ママが正座をする形で座ります。
そして、赤ちゃんを抱っこ・支えるのに太ももを開いて、ママの脚(太もも)の間に赤ちゃんを包み込むようにしてお座りさせます。
赤ちゃんの背中・頭は、ママのお腹・胸元へくっついて安定している状態を維持させて下さい。

この状態で、上記の遊びを提供していきます。
最初は、赤ちゃんの足元へ好きなおもちゃを置いて、赤ちゃんが自分で取れる・触れるように設置します。

少し、お座りが安定してきたら、赤ちゃんとママはその体勢のまま、赤ちゃんの片足を立てて座らせてみて下さい。
片脚は伸びていて、もう片脚の方は膝で曲げて足が床に着いた状態となります。
この姿勢を取らせる事で、“お尻で座る”といった感覚と、座骨で支えるという事の理解を促します。

片脚を曲げたら、ふらつくといった場合は、ママが赤ちゃんの曲げている方の脚を支えると安定感があり、座っていられます。
また、赤ちゃんに不安や恐怖心を与えずに済みます。

まとめ

寝返りの次に通る赤ちゃんの“お座り”ですが、実に多くの機能が発達してきた証でもあります。
目に見えないですが、動作ですくすくと順調に育っているのが分かります。
大切な赤ちゃんの力を信じて日々の成長を共に喜び、焦らずに楽しく取り組む事が重要です。

成長すれば多少、遅くても必ずお座りができます。
不安や焦りは、赤ちゃんだけではなく、ママにも心身のストレスとなってしまいます。

遊びを取り入れながら、赤ちゃんのペースに合わせて楽しくお座りができると嬉しいですね。

この記事が気に入ったら
いいね!してね!

最新情報をお届けします