子供の言葉遣い、園や学童に入ったら悪くなるの?その心配に、元保育職員が答えます

言葉遣いに関わる心配・不安の一つに「集団生活で悪い言葉を覚えてきてしまう」というものあります。

保育園・学童保育施設で勤務をしていたママさんによると、入園前面談ではよく言葉遣いについての質問を受けたそうです。その体験を元に、先生方や職員の方が心がけていることを教えていただきました。言葉遣いの不安が少しでも解消されましたら幸いです。

言葉遣いの不安はどこから来る?

そもそも、どうして「子どもの言葉遣いが…」と気になりだすママが多いのでしょうか?

大きな理由として、以下の二つがあると思います。

①異年齢やさまざまな家庭環境・考え方の子どもたちとの集団生活になる不安

家庭内では、特に一人目のお子さんである場合、言葉遣いはパパ・ママの管理できる範囲内のものです、テレビの影響もありますが、気になるなら見せなければ良いのです。

しかし、入園等で集団生活となると、さまざまな環境で育った子どもたちと毎日生活をすることになります。

また、年上の子どもはたくさんの言葉を知っていますし、お兄ちゃん・お姉ちゃんのすることに憧れを持つ子どもたちは善悪に関わらず真似をしたがりますね。

②ママや家族から見えない場所での生活になる不安

ママが見ていない場面だからこそ「少し悪ふざけをしてしまおう」と子どもが考えるのも、幼児期の特徴かもしれません。

保育園は小さな社会。子どももママも勉強の機会に

実際に入園を機に我が子の言葉遣いが悪くなったと感じる先輩ママが多い為に、入園を控えているママたちが不安に思っている…という事実は、保育職員側も承知しているのです。

しかし、保育園や学童だからこそ、悪い言葉遣いを食い止めることができる場面もあります。

それは、集団生活によって、相手の反応を見ながら子どもが自分の発言を振り返っていくことができるからです。

集団生活が子供にとっても親にとっても気づきの場に

幼児期の小さな子どもでも、ママだけでなく、大好きなお友だち、先生など、自分の周りのみんなが自分の言葉によって悲しい顔をする。「そんなこと言ったらだめだよ」と注意をしてくれる。そういった周囲の人の感情の読み取りはもうしっかりとできるものです。

また、入園を機にパパ・ママ自身が自分たちの言動を振り返るというケースもあります。子どもの前で夫婦喧嘩を頻繁にしたり言葉遣いの汚いテレビ番組を見せているご家庭も、先生や周りの人からの指摘をうけるなどして、「我が子の言葉遣いを見直さなければ」と考えられるケースです。

保育園・幼稚園だからこその強み

大人の目が行き届く環境

「いつも子どもを近くで見ていてくれる大人がいる環境」である保育園や幼稚園は、「子どもに相手の気持ちを考えた言葉選びの基礎を教える」のに適した環境だと思います。

小学校に上がり、ほぼ先生の目の届かない休み時間のグラウンドや放課後の公園でトラブルが起こってしまうと、多くの場合は言葉遣いがきっかけで喧嘩に発展してしまいます。子ども同士でやりとりをしていると、喧嘩やもめごとがおこってしまうことは必然なのかもしれません。

しかし、保育園等では、大きな喧嘩になる前に、ほとんどの場合先生が気づき仲裁に入れる配置をとっています。「そんなこと言っちゃだめだよ」と諭すだけでなく、どうしてひどい言葉を使うに至ったか、言われてどんな気持ちだったかなどを、その年齢に合った形できちんと考え話し合いをさせるようにしています。

「ダメ」と叱られるだけではなく、具体的に「叩って言ってごめんね」「嫌いって言ってごめんね」と自ら汚い言葉(相手を傷つける言葉)に気づき、振り返る経験を積み重ねていく園生活では、だんだんと年が上がるにつれて、子供たちは思いやりの心を育んでいるように感じました。

ママの目が届かないことも、園と保護者の連携で解決を

また、園でのできごとはママにお伝えしていますので、謝れたことに対してママが褒めてあげたり、つらかった気持ちに共感してあげることで、園と家庭が一体となって子供が言葉を選ぶ力をつけていくことが出来るのです。

長い目で見て、安心して預けてみて!

これからの社会生活の糧に

このように、集団生活を開始することによって一時的に子どもの言葉遣いが気になることもあるかもしれませんが、長い目で見ると、それらの喧嘩や忠告や話し合いは、これからの社会生活の糧となります。

まだ幼い保育園児であっても、「○ね」「○えろ」など本当にひどい言葉に対しては、年齢や個性に応じて保育士も毅然と注意をします。

「下の子たちが真似をするからその言葉はダメっ」といったような子供にとって曖昧な注意の仕方は極力避けて、子どもに伝わる言い方を探すよう心がけているんですよ。

先生方の愛情が見え、子どもたちがいきいきと楽しそうに遊びや活動をしている園であれば、家庭での言葉遣いを今一度振り返りながら、まずは安心して子どもを預けてみても良いのではないでしょうか?

新生活、不安はつきものです。
「小さな社会、いろいろあるのも日々勉強」くらいの心構えで、何か心配ごとが出た際は遠慮なく先生に相談してみてください!

ほとんどの子どもたちが、園生活を通して逆に素敵な言葉や豊かな感情もたくさん吸収しながら成長しているのですから♪

原稿協力:piyomama
保育士をはじめ、乳児~小学生の先生経験を活かして執筆活動中。1児(男の子)のママ。

piyomamaさんのブログ ― 『ゆる育児のご提案』元保育士ママライターのブログ

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