蚊を侮らないで!デング熱が赤ちゃんに及ぼす影響って??

血を吸う蚊
近年、日本国内でも話題になったデング熱とは、スペイン語の“ダンディー”が“デング”になったことが語源です。
腰痛が出た時、腰に手をやる仕草が、ダンディーな人の様子に似ているところから、この名前がついたと言われています。
海外・日本でも、「感染症の1つ」として捉えられています。
蚊に刺されることで発症し、人から人へは感染しない疾患です。

近年、我が国でも感染者が出たことにより注目を浴び、その影響と予防から虫刺され予防スプレー類が品切れになったり、虫よけパーカー等の衣類が普及・着用されていたり、予防に工夫されている今日です。

赤ちゃんがデング熱を発症した場合、どのような影響を及ぼすのかを、看護師をしていたママよりご紹介いただきますので、ご参照ください。

デング熱とは?

クエスチョンマーク
デング熱は蚊に刺されたことによって起こる感染症ですが、どのような病気でしょうか?

感染する原因

「デングウイルス」による感染症で、蚊が媒介します。
デング熱に感染した人の血を吸った蚊が、また他の人の血を吸う事で、感染が拡大していきます。
赤ちゃん以外にも、大人でも刺され、発症しています。

本人の自覚症状

ほとんどが、発症して「そう言えば、蚊に刺されていた」といった感覚です。
刺されて、デング熱を発症となった本人(大人の場合)から見れば、「今まで通り、蚊に刺されただけなのに・・・」といった状態です。
また、蚊に刺された実感もなく、発症する方もいます。

媒介する代表的な蚊

日本では「ヒトスジシマカ」が多く、海外では「ネッタイシマカ」です。

デング熱の症状は?

クエスチョンマーク
デング熱を媒介する蚊に刺されても、全ての赤ちゃんが発症するものではありません。
デング熱に感染した時の主な症状を挙げていきます。
下記の症状の共通点は、デングウイルスが体内で増殖する時に伴う症状となりますので、ご参照ください。

1.高熱
2.頭痛
3.関節の痛み
4.目の奥の痛み
5.倦怠感
6.出血性デング熱

特に、高熱はデング熱の症状の中で最も多くの方に見られ、主な症状となります。
39℃以上の高温が4~5日、続きます。
高温の発熱後、2~3日で解熱していき治癒していきます。
発熱が持続し、高温が主症状ですが、他に頭痛・関節の痛み・目の奥の痛み・倦怠感を伴う場合もあります。
自然に軽快・治癒するので、デング熱・ウイルスによる治療はありません。

デング熱に感染した場合のケアは?

熱を冷ます赤ちゃん
こちらでは、赤ちゃんや大人がデング熱に感染した場合のケアの方法をご紹介いたしますので、ご参照ください。

クーリング

高温に関しては、頭部や腋下、鼡径部を冷やす事で、今以上の体温上昇を抑え、高温と随伴症状の頭痛を軽減する効能を発揮します。
寒気があり、震えていたり、唇が青っぽくなっていたりする場合は、冷やさないで様子をみます。
冷たい物を嫌がる赤ちゃんでも、高温の為、何とか少しの時間でも実施していただきたいケアです。
その為、嫌がる場合はお母さんの少しの工夫が必要となってきます。
具体的には、使用するアイスノンは柔らかく固まらない物が基本です。
アイスノンを包むタオルを好きなキャラクター・絵のあるタオルで包んだり、タオルの隅に小さなぬいぐるみ・マスコットを付けたりするのも効果があります。

安静

安静により、出血性デング熱を除いた症状が軽快・治癒していきます。
高温により体力消耗しているので、安静臥床を優先にし、体内細胞の活性化・疲労減少を促します。
これによって、軽快・治癒が早くなる事が期待できます。眠れなくても、横になって休む事が大切です。
安静の為に赤ちゃんが横たわる事に泣いたり飽きた、身体をひねって体勢を整えようとしたり、様子が変わり出したら、抱っこやおんぶすると体勢が異なり、楽になります。
同時に、気持ちの面でもママや家族が側にいて安心して、満足感もあり十分な休息・睡眠に繋がっていきます。

遊びの工夫

お母さんがあぐらをかいた状態で、その上に座らせて本を読み聞かせたり、DVDやTVを見せたりするのも喜びます。
可能であれば、動きを最小限とした“ごっご遊び”も楽しく、病気という現状から気が紛れます。
ごっご遊びの場合は、使用しているぬいぐるみ・おもちゃで、赤ちゃんの状態をいたわりつつも励ます言葉がとても有効です。

デング熱の予防法は?

指さしする女性
予防ワクチンや薬がない為、蚊に刺されない事が一番になります。
蚊にさされにくい衣服・環境にする事が必要となってきます。

具体的な方法

1.赤ちゃんに長袖、長ズボン、靴下、帽子、靴を着用する。
2.親子共に虫よけスプレーを衣類に散布する。
3.同伴する大人が蚊取り線香を焚き・蚊取り線香専用の携帯ホルダーを付けて虫よけする。
4.外出中でも部屋のアースマットを焚いておく(特に赤ちゃんが使用する部屋は必ず)。
5.帰宅時や玄関を開けておく時、蚊取り線香を玄関に置く。
6.窓を開けておく時、蚊取り線香やアースマットを継続的に使用する
7.車内に乗車時・後、虫よけスプレーを車内に散布する。
8.就寝する部屋は常時、アースマットを焚いておく。また、広い室内であれば隣の部屋も常時、焚いておくと効果的。
9.就寝前は虫よけスプレーを各部屋に散布し、効果を高める。
10.カーテンに隠れている蚊がいるので、カーテンに虫よけスプレーを散布する。

注意点

1.虫よけスプレーとアースマットなどの虫よけマットを焚く。
虫よけに有効なアロマオイルもありますが、赤ちゃんにとって匂いが刺激になる事と、ろうそくを使う危険性がある事から、虫よけスプレーとアースマットを焚いて安全を優先にした方が健全です。

2.蚊取り線香やアースマットなどの虫よけマットを焚く。
電気コードが不要な蚊取り線香は、便利性と効能が優れていますが、赤ちゃんが踏んで火傷しないようにくれぐれも気を付けて下さい。
アースマットも効果が高いですが、匂いや殺虫効果、虫が嫌がるのは蚊取り線香の方が強い傾向があります。

3.虫よけ剤をカーテンに散布する
虫よけ剤は、単独の使用より、併用した方がが効き目があり有効です。
また、蚊はカーテンに逃げ隠れると、たとえ虫よけ剤を併用使用中でも、翌日まで弱る事もなく平気で生きています。
この為、就寝前やチェック時にカーテンへも散布し、赤ちゃんを守り抜く必要があります。

出血性デング熱とは?

クエスチョンマーク
デング熱に感染・発症し、先述の主症状を経過します。

主症状の経過中に鼻血、歯茎の出血、便に血が混じる、腹痛、内出血、立ちくらみ等の症状が出現したら、それは“出血性デング熱“の可能性が高いです。
その為、再度、医療機関を受診して下さい。
また、成人女性の場合は、生理の出血が止まらない等の症状が出るそうです。

夜間や時間外の場合でも、赤ちゃんが蚊に刺された後に出血等の症状が出たら、先ずは電話をして症状を伝え、指示があればそれを実行し、翌日は早急に小児科を受診する事をお勧めします。
電話の際に、受診が可能であれば、病院へ向かって下さいね。

出血性デング熱は、血小板減少・白血球減少があり、出血傾向により死亡例が報告されています。
血小板は血を止める働きがあり、白血球は病原と闘う働きがあり、双方の生理学的な働きによって、全身に血液が循環する事が実現しています。

逆に言うと、血小板・白血球の双方が減少したままだと、血が止まらない、少しぶつけた・触っただけで青あざになる、病魔に侵されたままといった事態になってしまいます。
これは、とても恐ろしい事態で、生命を脅かすものです。

まとめ

蚊と言っても軽度の痒みや発赤で終わらず、デング熱に感染という怖い・注意が必要な時代になってきました。
また、子どもの「原因不明な発熱後に手足の麻痺」が起きているのが問題となっており、小児科学会や自治体では発熱・咳を発症した子どもを対象に、実態調査に乗り出しているのが現状です。

直接、デング熱とは関連があるかは不明ですが、“発熱”というキーワードは十分に当てはまっているので、油断できない疾患と考えられています。

いかがでしたでしょうか。
参考にしていただけますと、幸いです。

関連ワード:

この記事が気に入ったら
いいね!してね!

最新情報をお届けします