知っているようで知らない「ヘルペス」。ヘルペスにかかった場合の赤ちゃんへの影響は??

ウイルス
みなさん、「ヘルペス」という病気をご存知でしょうか?
「ヘルペス」の名前を聞いたことがある方はいらっしゃるかと思います。

ところが、どのような病気かをご存じでない方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今回は、痒みや痛みといった自覚症状がある「単純ヘルペス」について、看護師をしていたママよりご紹介いただきます。

単純ヘルペスとは?

クエスチョンマーク
単純ヘルペスとは、性感染症の1つで、感染源はウイルスです。

単純ヘルペスは、Ⅰ型とⅡ型の2つに分類されています。
ヘルペスウイルスに感染して3~7日間の潜伏期間を経て、症状が現れます。

Ⅰ型ヘルペス(口唇ヘルペス)

Ⅰ型は、口唇・眼などの性器を含まない感染が多いです。
口腔内、唇、口周りや目元に現れる事から、「口唇ヘルペス」とも呼ばれています。
これらは、キス(口唇・陰部)によっても感染します。

Ⅱ型ヘルペス(性器ヘルペス)

Ⅱ型は、性器感染が多く「性器ヘルペス」とも呼ばれています。
主に性行為によって感染します。

妊婦さんが感染した場合の症状は?

妊婦
妊婦さんがヘルペスに感染した場合は、感染した相手との性行為後、3~7日後に症状が出てきます。
妊婦さんには、どのような症状が出るのでしょうか?

初感染の場合

初めて感染した場合は、外陰部に痒みや痛みを感じます。
次第に激しい痛みと共に、複数の小さい水疱、発熱が現れます。
この水泡が破れると、びらんとなります。
また、排尿する度に痛みを伴います。

再発の場合

症状は初感染の場合と同じですが、初感染時より軽い症状になります。
しかし、再発・再燃を繰り返す事が多いです。

経過パターン

症状が出て2週間程で、それぞれの症状が軽くなっていきます。
そして、3~4週間後には症状がなくなります。

ウイルスの特徴

ヘルペスウイルスは、神経節などに潜伏している為、寝不足や過労、ストレス等による免疫機能が低下すると、再び活性化する特徴をもっています。
よって、再発・再燃しやすくなります。

赤ちゃんへの影響は?

新生児
妊婦さんがヘルペスに感染した場合、外陰部から子宮へ向かう感染経路と、胎盤を介して感染する経路によって、赤ちゃんへの「胎内感染」を起こします。

先天異常として現れるもの

胎内感染は稀ですが、低い頻度で小頭症、脳内石灰化、網脈絡膜炎などを生じる事があります。

自然分娩(経腟分娩)をした場合

初感染の性器ヘルペス症状がある妊婦さんが、自然分娩をした場合、約半数の胎児が感染して「新生児ヘルペス」となります。
この新生児ヘルペスは、中枢神経への感染をきたしやすく、死亡率は20%以上、救命された場合でも重篤な後遺症を残す事が多いです。

ヘルペスに感染した場合の対策は?

疑問に思う女性
妊婦さんも自覚症状がある為に、受診して治療している事が多いです。
発症時期によって、自然分娩が可能かどうか、帝王切開での分娩が適応になるかを医師が判断します。

帝王切開での分娩

初感染の性器ヘルペスでは、発症後約1ヵ月、再発型は約1週間以内であれば、帝王切開となります。
帝王切開によって、胎児が新生児ヘルペスに陥るのを低下させる事ができます。

抗ウイルス剤の使用

妊娠中に、抗ウイルス剤を使用する事がありますが、薬剤による胎児への影響・安全性は確立していないと言われています。

授乳の中断

母親にⅠ型ヘルペスが発症している時は、赤ちゃんと病変部が触れないように気をつけます。
また、乳頭に病変がある場合は、授乳はできません。
しかし、隔離は必要なく、赤ちゃんとは一緒に過ごしたり、お世話をしたりする事はできます。

まとめ

ヘルペスは、痒みや痛みを伴い、次第に症状が著明となり進行していくのが特徴です。
しかし、早い受診と治療によって、また妊娠週数と症状の状態によっては、自然分娩も可能になります。
早い治療と、改善を促す良質な睡眠や生活習慣、パートナー(ご主人・彼)の治療も大切になってきます。

いかがでしたでしょうか。
参考にしていただけますと、幸いです。

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