耳の痛みから発症するおたふくかぜ!特徴的な症状と看病法は?

おたふくかぜ
おたふくかぜは、「流行性耳下腺炎」と呼ばれています。
ウイルス感染症の1つに入り、赤ちゃん以外にも思春期や成人の方が感染する事もあります。
家族に乳幼児がいらっしゃる方は、意識して注意する事も必要です。

おたふくかぜの原因と症状は?

症状は?
ムンプスウイルスによる飛沫感染で、鼻・咽頭から侵入し発症します。
潜伏期2~3週間で、侵入したウイルスは鼻腔・上気道粘膜で増殖し、リンパ節に広がって全身感染となります。
無症状から、耳下腺の腫脹、疼痛が出現する場合もあります。

(1)一般的な発症順番

①耳痛(食物を噛み砕くと、痛みが増強・悪化します)
②発熱・頭痛・食欲不振
③耳下腺の腫脹…耳介周囲で境界は不明瞭(耳の下、頬の後ろ、顎の下)

(3)共通の症状

①耳下腺の腫脹は、次第に増大して圧痛、開口時に痛みがあります。同時に38~39℃の発熱を伴う特徴があります。

②耳下腺の腫脹は、両側が腫れる事が多いですが、片側のみという場合もあります。
(※耳下腺が腫脹する前7日~腫脹後9日の間に、感染力があります。)

③多くは3~7日間で、耳下腺腫脹が消失して、数日後に治癒します。

おたふくかぜの看病はどうする?

看病

(1)急性期(耳痛等の前駆症状がある時)

①安静
布団の上で臥床する床上安静とします。

②食事形態の工夫
●母乳の場合
痛みが強そう・辛そうな場合は、事前に搾乳して哺乳瓶に移して与えると母乳を継続的して飲む事ができます。

●ミルクの場合
通常通りとなります。

●離乳食・通常食の場合
噛むのが楽な形状・食物を与えると喉越しよく摂取量の著しい減量が回避できます。
また、赤ちゃんの好みの食べ物を、通常通りより柔らかくする・刻む等して、調理法を工夫し少しでも摂取可能な状態に仕向ける事が大切です。

痛みが強く、食べられない場合は乳児規程の野菜ジュースや、果物100%ジュース、ポカリスエット、イオン水、赤ちゃんが好む物、ヤクルト、ヨーグルト飲食物を適時、与えると水分補給にもなり、脱水を予防できます。

(2)回復期(耳下腺の疼痛が治まった時)

●離乳食・通常食の場合
徐々に噛める・噛む食事形態を取り入れていきます。
食べている様子を見て、辛そうな表情や食べ方がないかをチェックし、硬さや形状を確認・修正します。

痛みによる開口制限があった場合、歯磨きや拭き取るといった口腔内の清潔が保たれていない為、歯磨きやうがい、拭き取る事で清潔の保持を促します。

●二次感染予防
清拭やシャワー、可能なら入浴を実施し、身体の清潔にも努める必要があります。
清潔の面ばかりではなく、気分転換を促す事にも繋がります。

おたふくかぜの治療

治療

(1)耳痛・耳下腺の腫脹

寒気や嫌がる様子がなければ、冷やす事で痛みが軽減します。
食事形態を変える事で、開口時・咀嚼時の負担が軽減できます。

(2)発熱・頭痛

震えや寒気がなければ、頭部や腋の下・脚の付け根を冷やすと解熱します。
処方された解熱剤があれば、医師の指示通りに実施されて下さいね。

おたふくかぜの豆知識

豆知識

(1)特徴

・全身感染する事によって、「終生免疫」を獲得します。
・年齢が低い程ほど流行し、好発年齢は3~6才です。

(2)合併症

①無菌性髄膜炎・脳炎
10才以下の男児に多い特徴があります。また、耳下腺炎の症状を伴わない事も多いです。

②ムンプス難聴(感音性難聴)
好発年齢は5~9才で、一側性に急性発症して、高度の難聴の事が多いです。

③精巣上体(副睾丸)炎・精巣(睾丸)炎
思春期前期の男性の罹患による精巣上体(副睾丸)炎・精巣(睾丸)炎の発症は稀です。
成人男性の罹患では、10~30%の割合で発症します。
この場合、後程、不妊になるのは稀ですが、一部の方に不妊となる場合があります。

④卵巣炎
女性(乳幼児~成人)の罹患で、卵巣炎は5%程度です。不妊との関連は、不明となっています。

おたふくかぜは、予防接種を接種することで重症化や、特に“ムンプス難聴”を防ぐことができます。
万が一かかっても軽症の場合が多いようですが、重い合併症を引き起こすことも多い感染症なので、
お子さんを守る為にもできれば予防接種を接種し感染を防げるといいですね。

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