「手指のアルコール消毒液」でノロウィルスは防げないってほんと?

最近は家庭用・携帯用のものもある「手指のアルコール消毒」。

とても頼りになる心強い存在ですが、ノロウイルスは予防できないと言われてます※。

製薬会社のアンケートによると33.8%の方が「アルコール消毒でノロウイルスが予防できると思う」と回答したそうです。

そこで、アルコール消毒が有効なウィルスとそうでないウィルス、という2つのポイントに分けて解説したいと思います。

ノロウイルスが予防できる手先消毒液は「酸性アルコール消毒剤」

「ノンエンベロープウイルス」とは?

ウイルスは、「エンベロープ」と呼ばれる脂質性の膜が「ある」ウイルスと「ない」ウイルスに分けられます。

ノロウィルスは「ノンエンベロープウイルス」と呼ばれ、エンベロープ(脂質性の膜)の「ない」ウイルスです。

このエンベロープ(脂質性の膜)はアルコール消毒でダメージを与えることができるのですが、ノロウィルスはエンベロープ(脂質性の膜)がないので、アルコール消毒によってダメージを与えることができないのです。

この「ノンエンベロープウイルス」にはノロウイルスのほかに、ロタウイルス、ポリオウイルス、アデノウイルスなどがあります。

酸性アルコール消毒剤とは?

ノロウィルスを予防できる消毒液はないのか…とがっかりする必要はありません。

育児ママにはなじみの深い「アラウ arau」や天然成分で有名な「ヤシノミ洗剤」を製造・販売しているサラヤ株式会社、「手ピカジェル」を発売する健栄製薬などでは、「酸性アルコール消毒剤」という消毒液を販売しています。

「酸性アルコール消毒剤」はリン酸でpHを酸性にし、有効成分(エタノール)の効果を高めることにより、ノンエンベロープウイルスを含む幅広いウイルス・細菌に対応することができのだそうです。

ノロウイルスに有効な「次亜塩酸ナトリウム」はどう?

ノロウイルスに対しては塩素系消毒剤である次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤の成分)による消毒が有効と言われています。

これは、感染した場合に便や吐物が付着した床を消毒する時に使用するもので、便や吐物が付着した床やおむつ等は0.1%、衣服や器具などのつけ置きトイレの便座やドアノブ、手すり、床等は0.02%の濃度で消毒するというものです。

しかし、これらの濃度でも、皮膚に対する刺激が強いため、手洗いなど人に対しては使用してはいけないのだそうです。

そのため「次亜塩酸ナトリウム」は手先の予防用の消毒には向かないのだそうです。

「アルコール消毒」にも役割があります

逆に、「アルコール消毒」によってダメージを受けるウィルスもあります。

インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルス、B型やC型肝炎ウイルス、エイズウイルスなどがあげられます。

ですから、アルコール消毒にも意味があると言えるでしょう。

手先用消毒液を使うポイント

手指に水分が残留していると、アルコールの濃度が低くなり、消毒効果が低下してしまうのだそうです。

ハンドアルコールを使用される前には、手洗い後、しっかり「水分をふき取って」から消毒するといいそうですよ!

※厚生労働省の発表は?

「アルコールが効かない」とは書いてないんです。

しかし、実は、厚生労働省が公開しているノロウイルスに関するQ&Aでは、「アルコールが効かない」とは書いてありません。

「手洗いはどのようにすればいいのですか?」の項目にはこのように述べられています。

手洗いは、常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。

すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。

石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。

なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。

石鹸も、手洗いも、消毒用エタノールも「意味がないわけではない」と解釈できる説明ですね。

ただ、有効成分(エタノール)の効果を高めて、殺菌作用を強化した商品があるのなら、是非使ってみたいものです。

「酸性アルコール」の消毒剤

サラヤハンドラボ 手指消毒アルコールスプレーVH 300mL [指定医薬部外品]|¥ 575

出典:www.amazon.co.jp

健栄製薬 手ピカスプレー 本体 420ml [指定医薬部外品]|¥ 593

出典:www.amazon.co.jp


いかがでしたか?

いろいろな商品が販売されていますが、内容をよく確認して、上手に病気の予防に取り入れてくださいね。

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