赤ちゃんの水頭症とは

健康

お母さんにとって、赤ちゃんの成長はとても気になるもの。
子供にはそれぞれの個性があり、成長スピードには個体差があるとは分かっていても、ついつい「○○さんの家の子供はもうハイハイをしているのに、うちの子は寝返りもしない」などと比較し、焦りを感じることでしょう。
そして、「うちの子、どこかおかしいのではないだろうか」
と不安に思ってしまうこともあるのではないでしょうか?

大抵の場合は、お母さんの思いすごしで、時が経てばそんな不安があったことすら忘れてしまうことがほとんどですが、悲しいことに、極稀ではありますが成長の遅さの原因が何らかの病気であることもあります。

その原因の一つと言われているのが「水頭症」。
水頭症とは頭の中に水が溜まってしまう病気で、10000人に3人の割合で発症すると言われています。

今回は、「水頭症」の症状と原因、そして手術法について解説したいと思います。

1. 水頭症とは?

赤ちゃんのエコー写真

水頭症とは、何らかの原因によって脳内に髄液が過剰に溜まってしまう病気です。小児・成人を問わず発症するといわれていますが、小児の場合先天性異常が原因とされていることが多いといわれています。

脳内に溜まった脳脊髄液は大量に溜まると脳を圧迫します。そして、様々な症状を引き起こすとされています。

昨今では、経膣超音波検査や退治MRI検査により、先天性水頭症の約55%が体内診断により発見できるとされています。

しかし、出産後に発見されるケースも多くあるため、子供がいつもとは違う泣き方をしている、意識がボーっとしており反応が鈍い。などの症状が見られた場合は注意が必要といえるでしょう。

また、乳児検診の際に頭部の大きさを測ることがありますが、この際の検診結果も水頭症の目安になるとされています。

2. 水頭症の原因は?

赤ちゃん

水頭症の原因は、年齢によって大きく異なるとされています。

ここでは、先天性異常が原因として起こるとされる、新生児期、乳幼児期における水頭症発症の原因について解説いたします。

新生児期の水頭症は、胎児期における先天性異常が原因であることが多いとされています。

その中でも特に多いのが、中脳水道搾取による水頭症と脊髄披裂や脊髄髄膜瘤に伴う水頭症です。中脳水道搾取とは、人間の脳にある4つの脳室のうち、第3脳室と第4脳室を繋ぐ中脳水道と言う細長い髄液の通路が先天的に搾取、もしくは閉塞している状態を指します。

また、脊髄披裂・脊髄髄膜瘤と呼ばれる先天性の神経管欠損を持って生まれた子供の多くが水頭症を併発するとも言われています。

3. 水頭症の症状は?

水頭症の症状の出方は、赤ちゃんの月齢によって大きく変わってくるといえるでしょう。

乳幼児の場合は、未だ頭蓋骨がきちんと固まっていないため、脳内に髄液が溜まったとしても、その圧により頭蓋骨が押されどんどんと大きくなり、脳へ掛かる圧力は低いといえるでしょう。そして、その症状は「見た目」に現れることが多く、ただ頭が大きいだけで赤ちゃん自身はニコニコと機嫌が良いこともあるとされています。

乳幼児における「水頭症」の主な症状を以下に記します。

・呼吸が時々止まる
・脈がゆっくりになる
・大泉門が盛り上がっている
・頭皮の静脈が浮き出ている
・急速な頭囲の拡大

しかし、子供が幼児~学童へと成長した時期に水頭症を発症すると、既に頭蓋骨が固まっているため、脳へ掛かる圧が高くなり、頭痛・嘔吐などの症状が現れると言われています。

また中には、頭痛・嘔吐の時点で水頭症に気づくことが出来ず、脳への圧力により目の神経が圧迫され、視力が低下するなどの症状を伴うこともあるとされています。

4. 水頭症の治療法は?

病院

それでは子供が「水頭症」だった場合、どのような治療法があるのでしょうか?

残念ながら現在の医療では、水頭症における薬物治療は行っておりません。一般的に行われる対処法として挙げられるのが「シャント手術」と呼ばれる方法です。

シャント手術とは、シャントチューブと呼ばれる管を体内に設置することで、脳内に溜まった髄液を腹腔など、脳以外の他の場所へ流し、脳髄液量の正常化を測る方法です。

シャント手術は全身麻酔を使って行われ、1時間程度で終了します。

脳外科の中では難易度は高くない手術ではありますが、手術後のリスクは少なくないと言えるでしょう。特に幼児の場合は、シャント合併症を引き起こすことが多く、特にシャント閉塞は術後1年以内に発症することが多いとされています。急激な頭痛や意識障害を生じることもあり、術後の経過観察は非常に重要と言えるでしょう。

5. まとめ

以上のように水頭症の症状・原因・治療法について解説させていただきましたが如何でしたでしょうか?

我が子の病気のこととなれば、咳一つでも心配になるのが親心。
万が一、「もしかしたらうちの子、水頭症かもしれない」などと思われた場合の心労は、並大抵のことではないでしょう。

しかし現在では、水頭症も早期発見により治療が出来るケースがあるとされています。お子さんの症状で気になることがある場合は、なるべく早い段階で検査を行われると良いでしょう。

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