[体験談] 私的臍帯血バンクに登録して思うこと

赤ちゃんの手白血病などの病気の治療に役立つと言われる臍帯血(さい帯血)。

当サイトでも「臍帯血(さい帯血)バンクとは?現状と課題」という記事でもご紹介しています。

身近にドナーになったというお話をあまり聞かないのですが、今回は実際に私的臍帯血バンクに登録した方の体験談をいただくことができましたのでご紹介します。

臍帯血バンクを利用するきっかけ

私は開業医で出産するつもりで妊娠中の検診も開業医で受けていました。

そこで私的な臍帯血バンクのパンフレットを目にしました。我が子のためにも臍帯血を保管するのはいいかもしれないと思い、パンフレットを持ち帰り臍帯血バンクについて調べました。

初めはお役に立てることがあるならという気持ちでした。

公的臍帯血バンクと私的臍帯血バンクの違い

私が持ち帰ったパンフレットには「公的臍帯血バンクで保管した場合、自分たち家族が使いたいと思ったときに、他の人に使われてしまってなくなっている可能性がある。」という旨の記載がありました。

確かに世の中のお役に立てるならとは思っていましたが、我が子が病気になったときになくなっている可能性があるなんて、保管していても意味がないと感じました。

また、公的臍帯血バンクに寄付するためには日赤で出産する必要がありました。出産後はゆったり個室で過ごしたいという希望があった私は、大部屋で大人数で入院する必要がある病院は嫌でした。

私的臍帯血バンクに決めて

費用は採血手数料と10年保管料を合わせて15万円もかからないものでした。

10年保管すれば2,3歳でリスクが高まる白血病や再生不良性貧血などを発症したときに我が子を助けられると考えました。

そこで妊娠中から検診を受けている病院に臍帯血バンクでの保管を依頼しました。会社が倒産したときにどうなるのかなど担当者と話をして疑問点をきちんと確認したうえで申し込みました。第1子の時は問題なく採血ができて保管することができました。

次男の時は費用が同じ条件で費用は25万円に跳ね上がっていました。

それでも、第1子の臍帯血が第2子に合致する可能性が4分の1であることを考えると、第2子のためにも臍帯血を保管しないと不平等だと考えて、臍帯血を保管することにしました。出産直後、臍帯血の採血に手間取り少量しか保管できなかったと言われました。

臍帯血バンクの職員が病室を訪ねてきたときに、医師から少量しか採血できなかったと言われたので、子供に何かあった場合に本当に利用できるのか心配していると話したところ、増やす方法があるから全然問題ないと言われました。

そこで、ふと疑問に感じたことは公的臍帯血バンクでは使い切っている可能性があるから私的臍帯血バンクに保管したほうが確実に我が子の治療に使えるといううたい文句です。少量のものを何度も増やせば使い切るようなことにはならないのでは?と考えてしまいました。

私的臍帯血バンクに保管して今思うこと

幸い子供達は臍帯血移植を必要とするような病気にかかるころはなく健康に育っています。

大金を払って臍帯血を保管していますが、健康に育つことが何よりで、損したという感情はありません。

私的臍帯血バンクが倒産したというニュースもありましたので、お金さえ払えば安心というものではありません。

臍帯血はアレルギーの治療への利用など、他の病気の治療に利用する研究も進んでいるそうです。臍帯血を利用した治療が開発されたときに我が子の健康に役立つことを期待しています。

臍帯血を利用した治療方法が開発されてたくさんの人が病気から解放されることを願っています。

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