ふたりだけの「おはよう」

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2才年上のお兄ちゃんと3才年下の妹に挟まれた次男は、いつもはっきりしない無口な子だった。

自分から何かをしたいとか何かが欲しいとか、主張することがほとんどない。
こちらが聞くと首を縦か横に振るだけ。
三人きょうだいの真ん中は難しいよ、と周囲に言われていたが、何をどう気を付けたらいいのかわからなかった。

2、3歳の頃。いっとき、私が朝目を覚ますと必ず次男がふとんの中からこちらをじっと見つめていることがあった。

私が見つめ返すと、ゆっくりと笑顔になる。私もつられてにっこり笑うと、もっともっと笑顔になる。

どんどん嬉しそうな顔になって、ついこちらもつられて、朝から無言の笑顔のやりとりが習慣になっていた。

私は、夫と幼稚園に行く長男のお弁当を作るので、家族の中でいちばん早く6時前には起きる。
でも、なぜか次男は私が目を覚ましたときには必ず私を見つめていた。

ということは、次男は毎朝必ず私より少し早く起きていたことになる。

ふたりで内緒の笑顔のやりとりのあと、私が起き上がると、ちゃっかり二度寝してしまうのだけれど。

変な子、と思いながらも、笑顔が可愛くて朝から何だかこちらも嬉しくなった。

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