妊娠中の出血は赤ちゃんからのSOSかも!妊婦の不正出血にはどんなトラブルがあるの?

妊娠中の出血

妊娠中は生理が来ないはずなのに、何故だか出血している。
そんな経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

そして、
出血の量が少しだから。
すぐに止まったから。

と言って安易に判断し、病院にも行かず放っておいてしまった方もいることでしょう。
しかし、妊娠中の出血は赤ちゃんからのSOS!
身体に何らかの異変があり、もしかすると大事に至っていた可能性もあるのです。

そこで今回は、妊娠中の不正出血の原因・症状などについて解説したいと思います。

不正出血の原因は?

妊娠中の不正出血の原因は、妊娠周期によって変わってきます。
以下にそれぞれの周期で考えられる出血の原因について解説いたします。

① 妊娠初期の不正出血

妊娠初期の不正出血は珍しいことではありません。
子宮粘膜が充血しやすいため、ちょっとした事で出血することがあるとされています。
しかし妊娠初期と言うのは、まだ安定期ではないため、流産しやすい時期でもあります。
また、子宮外妊娠と言う重大なトラブルの可能性がありますので、初期の出血が当たり前のことと考え、素人判断で解決してしまうのは非常に危険と言えるでしょう。
出血があった場合は、すぐに産婦人科に相談し、診察して貰うと良いでしょう。

以下に妊娠初期の不正出血の原因をご紹介します。

絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
妊娠5~20週に掛けて起こりやすい症状です。
受精卵が作られると、子宮内膜に着床し絨毛(じゅうもう)と呼ばれる根を生やします。その際、絨毛の先端によって子宮内膜に傷がつき、出血が起こります。
少量の出血であれば体内に吸収されていきますが、出血量が多い場合、これが血腫となります。
そしてこの血腫が大きい場合、切迫流産に繋がる危険性もあります。

子宮外妊娠
本来であれば子宮内膜に着床するはずの受精卵が、子宮内膜以外の場所で着床してしまうことを指します。正式には「異所性妊娠」と呼ばれます。
子宮以外で受精卵が成長し始めるため、不正出血や下腹部の痛みが起こります。
子宮外妊娠の場合、残念ではありますがそのまま妊娠を継続することは出来ません。また放置することで卵管破裂などを引き起こすこともあり、命の危険性を伴います。

胞状奇胎(ほうじょうきたい)
胎盤の元となる絨毛が病的に増殖してしまう病気です。東アジアに多く見られる症状で、日本では500人に1人の割合で発症するといわれています。
胞状奇胎は、精子と卵子が受精する段階で何らかの以上が起こることが原因で起こりますが、その後の妊娠を継続することは難しいとされています。

② 妊娠中期の不正出血

妊娠中期とは妊娠16週から27週までのことを示します。
一般的には「安定期」と呼ばれる時期ではありますが、油断は禁物。この間の出血には以下の可能性が潜んでいます。

切迫流産、切迫早産
切迫流産とは、流産になる恐れがある状態をしまします。出血や下腹部痛によって気付くこともあるため、注意が必要です。
また、切迫早産とは、まだ正期産でないにもかかわらず陣痛が起こり、赤ちゃんが生まれそうになる状況を示します。子宮頚管無力症や子宮筋腫などが原因となり、子宮収縮が起こり、子宮口が開いてしまう症状です。出血や定期的なお腹の張り、破水、下腹部痛などを伴います。
放っておくと早産につながるため、必ず医師の診断が必要となります。

前置胎盤
通常は子宮の上のほうにある胎盤が、子宮口の周りや子宮口をふさぐような形で出来てしまうことを前置胎盤と言います。前置胎盤は非常に出血しやすく、その出血量が多いことが特徴ですが、妊娠の継続に大きく影響する症状でもあるため、必ず医師の診断が必要となります。

常位胎盤早期剥離
常位胎盤早期剥離とは、通常、分娩後に自然と出てくる胎盤が妊娠中にはがれてしまうこと示します。胎盤とは赤ちゃんへ栄養や酸素を送る大切なもの。それがお腹に赤ちゃんがいる状態ではがれてしまうため、赤ちゃんの生命に危険を及ぼすこととなります。またお母さん自身が危険な状態になる可能性もあります。

子宮頚管無力症
子宮頚管無力症とは、子宮口が開いてしまう症状で、妊娠中期に起こりやすいとされています。
流産や早産を引き起こす原因となるため、子宮口を縛る処置を行う必要があります。

③ 妊娠後期の不正出血

妊娠後期とは妊娠28週以降を示します。
一般的に「正産期」と呼ばれるのが妊娠37~41週。

それ以前に赤ちゃんが生まれることを早産と言いますので、妊娠中期と同様、切迫早産・常位胎盤早期剥離などの危険性が潜んでいます。
生産期以前の出血に関しては、医師の判断が必要だと言えるでしょう。

また生産期に入ってからの出血は、「おしるし」と呼ばれるお産のサインと言われていますが、何らかのトラブルの原因でもある可能性もあるため、必ず医師の判断を仰ぐようにしましょう。

まとめ

以上の通り、妊娠中の「不正出血」について解説いたしましたが如何でしたでしょうか?
不正出血の原因は様々あり、大事に至らない場合もあれば、重大なトラブルに繋がることもあります。妊娠中は大切な赤ちゃんをお腹の中で育てている期間ですので、身体の異変を感じたときは、素人判断で解決するのではなく、すぐに病院で診察を受けることをおススメします。
赤ちゃんを守れるのはお母さんだけ!
是非そのことを胸に刻み、安全で安心な妊婦生活を楽しんでいただきたいと思います。

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