どうすれば良い!?妊娠中の突然の破水でやって良いこと・悪いこととは??

妊婦
お腹も大きくなって、赤ちゃん(胎児)がすくすく順調に育って安堵感にいるこの頃。
妊娠後期、特に、臨月とも呼ばれる時期にいる妊婦さんが心配や気にしておかないといけないのが、陣痛と破水、出血です。

今回は、看護師をしていたママより、予期せぬ破水について、破水後に不適切でやってはいけない事と、適切な対応をご紹介していただきます。

破水とは?

クエスチョンマーク
卵膜が破綻すると、羊水が流出する事があります。
これを破水と言います。
破水には、4パターンがありますので、1つずつご紹介いたします。

適時破水

子宮口がほぼ全開大になった時、胎児が娩出される直前で破水する状態を言います。
この破水は、分娩を順調且つスムーズに痛みも軽減させてくれる効果があり、産婦・胎児にとっても、理想的な破水となります。

前期破水

分娩開始前に、何の痛みも無く破水する状態を言います。
陣痛が始まっていないのが特徴です。
最初は、大きなお腹・胎児の影響による尿漏れと感じられる妊婦さんが多いです。
しかし、尿漏れと違う大きな点は、量が多い、尿の臭いが無い、意識して止めようとしても止まらないのが特徴です。

早期破水

子宮口がほぼ全開大になる前、例えば5cmくらいの時に破水する状態を言います。
陣痛開始となっていますが、子宮口全開大前に破水していますので、羊水が少なくなっているのが特徴です。

遅滞破水

子宮口全開大後、胎児の頭が出ていても破水が起きない状態を言います。

前期破水は注意が必要!

注意!

原因

卵膜脆弱化、羊水過多による子宮内圧上昇などがあります。

危険性

破水後は、上行感染から子宮内感染を起こすがあります。
抗生物質を投与される事が多いです。

破水後の経過

妊娠37週以降の前期破水では、約80%の症例で24時間以内に陣痛が発来しています。
自然に発来しない場合や、子宮内感染が疑われる場合は、分娩誘発の適応となります。
誘発剤を投与される事も多いです。

厳重な監視が必要

羊水量が減少し、分娩中に臍帯圧迫を受ける可能性が高くなります。
よって、胎児機能不全の頻度が増します。
児頭が浮動している場合の破水では、臍帯脱出を起こしやすいです。
この事から、厳重な胎児心音の監視が必要となってきます。

まさかの前期破水!どうしたら良いの?

悩む女性
突然、予期せぬ破水が起きたという妊婦さんへ。
まずは、慌てないで冷静に対応されて下さいね。
直ぐに陣痛は発来しませんし、体力維持が必要になってきますので、エネルギー消費の軽減に努める事が大切です。

かかりつけの病院へ電話をする

夜中でも、時間外でも、必ず電話をされて助産師の指示を受けて下さい。
助産師から指示があれば、それを実施します。
破水されているので、可能な限りご主人やご家族の方に付き添われながら行動されて下さい。
ほとんどは、そのまま緊急受診し、受診後は緊急入院となる形になります。

今、身につけているものを脱ぐ

破水によって濡れた・汚れた妊婦用下着やガードル、タイツ等を脱ぎ、清潔な下着・タイツ等を身につけます。
更に、生理用ナプキンを付けて下さい。
生理用ナプキンは、汚れ・量に問わず3時間おきと、トイレ後の度に交換されて下さい。
清潔を意識し、上行感染の防止に努める事が重要です。
また、排尿・排便後のウォシュレットシャワーは禁忌です。

入浴、シャワーも禁忌

そのまま入院となるケースがほとんどです。
その事を考慮され、「短時間のシャワーだけでも」と考え実施される妊婦さんもいらっしゃいます。
しかし、シャワーや湯船に浸かる等の入浴も上行感染のリスクとなるので、禁忌です。

前期破水で入院後、どうなるの?赤ちゃんは?

病院のベッド
前期破水で入院した後、病院ではどのような対応をするのでしょうか。
また、お腹の中の赤ちゃんには前期破水により、どのような影響が及ぶのでしょうか。
以下に記載いたしますので、ご参照ください。

胎児の観察

入院後、助産師による内診や、腹部に機械(パットのような物)を装着して、胎児の状態を観察します。
胎児心拍陣痛図と呼ばれるものです。

感染予防が重要

外陰部を清潔に保つ為に、湿ったガーゼで前から後ろ(尿道から肛門へ向かって)に向かって汚れをふき取り、清潔を維持します。
医師の指示により、抗生物質の定期的な与薬があります。
前述いたしましたが、ナプキンは3~4時間おきに定期的に交換します。

安楽な姿勢

医師や助産師から、特別に指示される事があります。
その姿勢に、「床上安静」や「骨盤高位」があります。
これら姿勢をとる理由は、臍帯脱出を生じる危険がある為、刺激によって子宮収縮を招かない為に、これらの姿勢を取る事で予防に努めるためです。

赤ちゃんへの影響

前期破水をした場合、お腹の中の赤ちゃんは、下記の異常を起こしやすくなります。
1.臍帯・四肢の脱出
2.微弱陣痛
3.分娩遷延
4.上行感染
5.胎児機能不全
6.破水が生じた時点から、母児の感染の危険性が高まる
7.破水から24時間を超えると、更に感染の危険性が高くなる

陣痛・分娩へ向けて、妊婦・産婦さんができることは?

1.食事を残さず全量摂取して、体調・体力面、心身のエネルギー補給し、いつでも臨めるように努められて下さい。
2.不安や心配、焦り等の心情は1人で抱えず、助産師・医師・看護師へ話し、心身のストレスを軽減します。
 軽減する事で、本格的な陣痛にも対応でき順調な分娩が期待できます。
3.妊婦さんの思いは、胎児に繋がっている為、マイナス的・悲観的な言動は避けるのが理想です。
 妊婦さんも胎児も、どのような事態になっても共に頑張っています。
4.自責しないで前向きに取り組んで下さい。
 いかなる全ての経過も結果も、その母子にはそれが最良で適切なものです。
 (促進剤で苦しんだり、帝王切開、自然分娩中から帝王切開へ切り替えになった、予定日より早かったり等)

まとめ

破水は、出産予定日の前後や分娩に関わらず、起きるものです。
破水の場合、力んだ時などに生じる尿漏れとは違い、意識して止めようとしても止まらず流れ出る状態になる場合もあります。

出産前に破水した場合は、出産予定の病院へ破水した旨をすぐに電話し、病院へは電話してからどのような経路でどのくらいの時間で到着するか、病院へ向かう間にどのように対応すればよいかなど、助産師からの指示がありますので、従うようにしましょう。

また、病院へ向かう際は、新しい衣服と生理用ナプキンを当てた状態で行きましょう。
そして、車で病院へ向かう際は、ご自分で運転せず、後部座席に座り、シートが汚れたり羊水の流れる量が増えないよう、おしりの下にタオルなどを敷き、横になって移動しましょう。

出産前に破水した際に、些細なことひとつが大きな分かれ道になることもあり得るため、出産前にこの記事を参考にしていただけますと幸いです。

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