「ノー」の言える子を育てるために、読んでおきたい童話

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学校のいじめ問題、残念なことですがゼロにはなかなかならないですね。子供がいつか小学校・中学校に進学したら「いじめっ子」にいも「いじめられっ子」にもならないで欲しいと思うのは親として当然の気持ちだと思います。

オスカーワイルドの「忠実な友達」というお話が、「ノー」の言える子を育てるために、子供に是非読んでおきたい童話でしたのでご紹介したいと思います。

「幸せな王子(幸福の王子)」の著者

オスカーワイルドは、「幸せな王子(幸福の王子)」で有名なアイルランドの作家です。童話の他に劇作家、詩人としても執筆していました。

町を見下ろす王子の銅像が、自分に埋め込まれた宝石をツバメに運ばせて、貧しい人に分け与えるお話「幸せな王子(幸福の王子)」をご存知の方も多いことでしょう。

ツバメは寒さに凍死してしまい、王子の像は廃棄されて溶かされてしまいます。最後に神様が王子の像の心臓とつばめの死体を天国に連れて行くというあらすじに、深く心を打たれる有名な童話です。

子供の頃このお話を読んだ時は、王子とツバメの心の優しさを描いたお話だと思っていました。しかし、大人になって読んでみると、非常に社会的で風刺的な作品だということに気づきます。

はじめは金色の王子像は街の大人たちに愛されているのですが、宝石と金箔がなくなったとたんに、みすぼらしい醜いものとして扱われ、しまいには廃棄されてしまうというところなど、大人の社会がしっかりと描かれています。

「忠実な友達」が描く世界

さて、今回おススメしたい「忠実な友達」は池で鳥が仲間の動物に語るという体裁をとった人間のお話です。

鳥が語るストーリーにはお人良しの花屋ハンスと、その友人である粉屋の大男が出てきます。

粉屋は、ハンスの都合にお構いなしに次から次へと何かをお願いしにやってきます、ハンスが市場で売るはずの花まで全部持って行ってしまったり、自分の納屋の修理をさせたり、重い荷物を運ばせたりします。

ハンスは断ればいいのですが、「友人の頼みだから」とすべての願いを聞き入れてしまいます。

一方、粉屋はお願いに似合ったお礼をすることはありません。それどころか、ハンスが友達(自分)の役に立つことで幸せになれるのだから、良いことをしてやっている、という傲慢な態度なのです。

このお話、気の毒なハンスは最後にどうなってしまうのでしょう?

実は子供に読んでいいものか少し迷ってしまう結末で、訳者の方もあとがきで「納得のいかないひとがいるかもしれません」と書いています。それは是非実際に読んでみていただきたいとおもいます。(※幸せな王子 (ポプラポケット文庫)ポプラ社)

はっきりノーと言うことが、自分の為にも相手の為にもなるということ

でも、あえてこのストーリーは成長の時期に合わせて、子供に聞かせてあげて欲しいと思います。

いやなものははっきりとノーと言わなければいけないということを、子供にしっかりと教えるのにピッタリだからです。

このストーリー自体は、善良な市民がお金持ちや政治家に搾取されている、という社会を風刺した作品のように感じます。

なんとなく、日本とどこかの強い国の関係の用にも見えますし、つい仕事を引き受けてしまうお人よしの自分のようにも思えるし、、、非常に考えさせられる童話でした。

言葉が少し古かったり難しかったりするので、あまり小さいお子さんに読み聞かせるには、理解させるのは難しいかもしれませんので、機会がありましたら保護者の方がチェックしてみてくださいね。

幸せな王子 (ポプラポケット文庫)ポプラ社 | ¥616 (Amazon)

仕様・価格などは原稿作成時のものです。

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