人間の妊娠期間は本来2年という説

赤ちゃん

生物学者によると、人間の妊娠期間は本来、約2年という説もあるそうです。しかし半分の期間で人間の赤ちゃんは生まれてきてしまう。。。だから、あやすのも大変だし、最初は歩けない、、

他の動物にはない、人間の赤ちゃんだけの秘密をご紹介します。

生れてスグに立ち上がるバンビちゃん

みなさんは生まれたばかりの馬やシカがプルプルと立ちあがるのテレビなどで見て驚いたことはありませんか?

人間の赤ちゃんは何か月も寝てるのに、シカってすごい!!

誰にとっても初めて知るほかの動物の赤ちゃんの完成度は衝撃的ですよね。

生物学者はいろいろな哺乳類の妊娠期間、体全体に対する脳の重さの比重、また、赤ちゃんと大人の間にどれくらいの差があるかなどを比較して、人間のあかちゃん特有の特徴を調べました。

20年でやっと成人することから考えても、人間の赤ちゃんはほかの動物に比べて不完全で生まれて、保護を受けながら成長する期間が長いな~、と、誰もがぼんやりとは分かってはいるけれど、調査の結果を見ると、「ああ、そりゃ、赤ちゃんは何もできなくも仕方がない」と思えて、あまり焦らずに向き合えるかもしれません。

妊娠期間はチンパンジー、ゴリラなどと変わらない

ヒトの妊娠期間、普段10月10日と呼んでいますが、280日と言われています。チンパンジーは253日、オランウータンは275日、と、実は霊長類の妊娠期間は大きくは違わないのだそうです。意外な気もしますね。

また、生れたときの重さは  人間が一番重いそうです。、、、それだと、人間の赤ちゃんも十分に育ってから生れ出てきているような印象をうけますが、学者によると他の霊長類はほぼ完成した状態で生まれてくるのに対して、人間は半分の発達状態でお腹から出てきてしまうのだそうです。

他の霊長類の赤ちゃんだってお乳を飲んで、お母さんに抱っこされているのは人間と変わらないじゃない!と思うのですが、実は圧倒的に人間だけが違うものがあるんです。

生れたときの体のバランス、一番頭でっかちなのは人間だった…

どの動物の赤ちゃんも、大人と比べると頭でっかちでかわいらしかったり、体つきが違ったり、、、ということ、ありますよね。

ところがこの頭でっかち具合、実は人間が一番大きいそうです。

数字で表すとわかるのですが、体重に占める脳の重さの割合、人間は赤ちゃんが12%、オランウータンで8%、チンパンジーで7%。また、人間は4頭身で生まれてきて、成人で7頭身まで成長しますが、赤ちゃんと大人の差が一番大きいのは人間なのだそうです。同じ哺乳類でもクジラやイルカなどはほとんど親と同じ割合で出てくるそうですので、人間が頭でっかちで生まれてくるのは本当なのです。

もっと長く妊娠していれば?

さて、ゾウの妊娠期間は21ヶ月、キリンは15ヶ月、人間は妊娠期間が最も長い動物ではないんです。

そんなに長く妊娠していても生物的にオッケーなら、人間も2年間妊娠していれば、生れた後が楽でいいのに、と思うのですが、他の哺乳類が生れたときに実現している発達状態とほぼ同じと言われている1歳の状態までお母さんのおなかの中にいると、産道を通って出てくることができなくなってしまいます。

こうして、人間の赤ちゃんは脳が産道を通れるギリギリまでお母さんの中にいて、他の動物たちより未発達の状態で、手足などの運動能力は最小限で出てくるそうです。

いかがでしたか?

0才の赤ちゃん、言葉も通じないし、泣いてばかりだし、途方に暮れてしまうこともありますが、まだお腹の中にいるはずだったと思えば、少しは納得できますし、いろいろなことも、焦る必要がないと思えてきます。

もしかすると、「まだまだママのお腹に居たかったよ~。」と泣いているのかもしれませんね。

参考文献:人間はどこまで動物か――新しい人間像のために (岩波新書) 新書 |アドルフ・ポルトマン (著), 高木 正孝 (翻訳)

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