学びの基礎になる「非認知能力」と「折り合いを付ける力」

子供

少子化、核家族化、などの様々な理由から、最近の子どもは家族以外の人と交流する機会が減って来たことにより、様々な課題が指摘されています。

そんななか、注目される「折り合いを付ける力」とはどんなものなのでしょうか。

少子化、核家族化がもたらすもの

少子化、核家族化、などの様々な理由から、最近の子どもは家族以外の人と交流する機会が減って来たことにより、次のような状態の子どもが増えてきていると言われています。

・自分に自信を持つことができず、物事に取り組む前から挑戦すること自体を諦めてしまう。
・自分の思いを周りの人に伝えることができない。
・絶対に自分の思い通りにならないと気が済まないと感じる。

このような子どもが他人と関わるようになった時、どのような現象が起こるかというと、ぶつかり合い、ケンカになってしまいます。

もし、折り合いを付ける力を身に付けることができれば、争いは減り、協力し合いながら、同じ目標に向かって進んでいくことができるのに勿体ないですよね。

幼児期は学びの基礎を作る時期

子供

こうした中、知能指数を数値化したIQと呼ばれるものや、学力などとは別に、「非認知能力」と呼ばれるものが、近年国際的に注目を集めています。

非認知的スキルとは、体の健康さや、自制心や協調性、粘り強さ等の社会的素養、やる気や自信などの精神的な強さなどの能力を指します。

ノーベル経済学賞を受賞したアメリカのジェームズ・ヘックマン教授が1960年代にアメリカで行った実験にこんなものがありました。

「自発性を促す幼児教育を受けたグループ」と「そうでは無いグループ」を比較したところ、どちらのグループも小学校に入学した後のIQには、ほとんど差は無かったのですが、高校卒業率や所得が高かったのは「自発性を促す幼児教育を受けたグループ」だったのです。

つまり、幼児期に自制心協調性粘り強さを培うことで、学力面でも良い効果が得られるとことです。

その「自発性を促す幼児教育とはどんなものなの?」と気になるところですが、「幼児教育の経済学幼児教育の経済学 ジェームズ・J・ヘックマン (2015年刊)」によると、非認知的特質を育てることに重点を置いて、子供の自発性を大切にする教育をおこなうことで、具体的には子供が自分で考えた遊びを行うよう促す教師が促し、集団でそれらの遊びの見直しを行い、これを毎日午前中の2時間集団で、週に1度教師が家庭を訪問して90分の指導を行ったそうです。

この結果、子供が自分で考えた遊びを行うように大人が見守る、そして集団活動で他の子供との交流を持つという要素が「自発性」や「非認知能力」に影響与えるという結果を示唆するものとなりました。

どんな風に幼児期を過ごさせれば良い?

手先の発達

では、家庭でできることとしては、どんな風に幼児期を過ごさせれば良いのでしょうか。

まず考えられることは、子どもにとって少し難しい素材を与えてみたり、自由に過ごすことができる環境を与えたりすることの重要性です。

また、自分で考えて行動することや、集団の中で社会的な教養を学ぶことに重きをおくことも大切です。

大人から指示されたことだけをこなす生活や、大人数の中で過ごすのは苦手だから、と避けてばかりいる生活をしていると、社会的な能力だけでなく、学力も低下する可能性が出てきてしまうということですね。


参考書籍

幼児教育の経済学幼児教育の経済学 単行本 – 2015/6/19
東洋経済新報社
¥1,728

「学力」の経済学
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,728

参考サイト

「幼児教育」が人生を変える、これだけの証拠 | 子育て | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

園での経験と幼児の成長に関する調査│ベネッセ教育総合研究所

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