実は「毒」がある!?赤ちゃんの誤飲を防ぎたい花・植物14種
先日、お庭のイヌサフランをギョウジャニンニクと間違えて食べた女性が食中毒で亡くなるという事故がありました。
赤ちゃんや小さなお子さんは好奇心がいっぱい!知らないものは「触って舐めて確認する」ということは成長にとても大切なことですね。
でも、身近な植物にも毒があることをご存知の方も多いでしょう。
トリカブトのように有名なもののほかにも、毒があるもの・触ると手がかぶれてしまうものもは意外とたくさんあります。
身近に存在する植物を中心に、気を付けたい植物をまとめました。是非参考になさってください。
チューリップ
全草(球根・葉・花)
秋に植える代表的な球根と言えばチューリップ。
秋には子供と一緒にチューリップの球根を植えて楽しみたいですが、チューリップにはツリパリンAというアレルギー性物質が含まれています。球根に傷がついていると生成され、皮膚に触れるとかぶれることがありますのでご注意ください。
また、花にはチューリッピン、全草にツリピンという心臓毒作用がある成分も含まれていますので、間違って口に入れてしまわないようにして下さいね。
ヒヤシンス
全草(球根・葉・花・汁液)
お部屋で水栽培で楽しむことができるヒヤシンスですが、シュウ酸カルシウムを多く含み、汁液に触れるとかぶれることがあります。また、口にした場合は嘔吐、下痢などの症状が出る場合もあります。ヒヤシンスを触ったあとはよく手を洗いましょう。
ポインセチア
全草(花・乳汁・実)
クリスマスシーズンの代表的な植物ですが、フォルボールエステルという毒性が全草に含まれており、触れるとかゆみなどの皮膚炎・水疱を引き起こす場合があります。また誤って口に入れた場合は下痢、痙攣などが起きる場合があります。
スズラン
全草
フランスでは送られた人を幸せにすると言われているスズランですが、コンバラトキシンやコンバロシドという有毒成分が含まれ、特に根や花に多いです。口にすると不整脈や嘔吐、下痢、血圧低下、心臓麻痺、最悪の場合は死に至ることもあります。花瓶に挿したらその水も有毒になるので切花にする時も注意が必要です。
ヒガンバナ
全草(特に球根)
リコリンという有毒成分アルカロイドを含んでいます。接触すると皮膚炎を起こす場合や、摂取すると下痢や吐き気、中枢神経を麻痺させる場合もあります。
昔、田んぼの畔に植わっていたのは、モグラやネズミ除けとしての役割もありました。
キョウチクトウ
全草(茎・花・樹皮・根・乳汁・焼煙)
学校や公園の周囲に昔はよく植わっていたキョウチクトウ。自動車の排ガスにも強く丈夫に育つので街路樹でもよく見られます。
その乳液にはオドロサイドという強心配糖体が含まれ、触れれば皮膚炎に、摂取すると下痢や嘔吐、めまい、不整脈、心臓麻痺などを起こします。
イチョウ
実(銀杏)
街路樹などでも見られるイチョウですが、銀杏酸、ビロボールという成分が含まれており果肉に触れると皮膚炎をおこします。
また、種の中の実も含め、多量に摂取すると痙攣や呼吸以上、嘔吐、下痢、皮膚炎、めまい、貧血などを引き起こすことがありますので、美味しくても食べ過ぎないで下さいね。
ウルシ
全草
植物の中でも特にかぶれを起こしやすいものとしてウルシがあります。
樹液を塗り細工の塗料として用いますが、ウルシオールという油分が含まれており、接触すると赤い湿疹や強い痒み、水泡ができます。毒ではなくアレルギー反応ですので2~3週間で治ります。お庭仕事をされる際には気をつけましょう。
馬酔木(あせび)
全草(葉・樹皮・花)
かわいい花が咲くのに動物にも昆虫にも食べられない馬酔木。
馬が馬酔木の葉を食べて中毒でしびれ、酔ったようになることから名づけられました。
誤飲すると腹痛、嘔吐、下痢などの症状が現れ、重症になると神経麻痺、呼吸困難、死に至る場合もあります。
ダチュラ(ちょうせんあさがお)
全草
毒のある植物でもかなり強いので要注意です。
ヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミンなどアルカロイド類を含み、誤食した場合、幻覚、頭痛、めまい、吐き気、意識喪失、呼吸停止などが起き、死に至る場合があります。
モロヘイヤ
成熟した種子
夏の健康野菜として有名で家庭菜園で育てる方も増えています。
しかし、収穫時期を間違って種を食べると食欲不振、下痢、起立不能、沈鬱、体温低下、心拍微弱などの強心作用がで、死に至る場合もあるので要注意です。
ジャガイモ
新芽
発芽部分に含まれるソラニンを摂取すると、嘔吐、下痢、腹痛、めまい、呼吸困難などが置きます。家庭菜園で収穫した後は早めに食べきりましょう。
オモト(万年青)
全草
お正月の生け花として飾ったり、引っ越し祝いのご贈答としても人気があるオモト。
古いご家庭ではお庭の片隅に植わっている光景もよくみます。
根や根茎にロディン、葉にロデキシンAを含み、間違って摂取すると呼吸困難、心臓麻痺などを引き起こし、全身痙攣後死に至る場合があるので要注意です。
クワズイモ
全草(葉・茎・根・樹液)
人気が高い観葉植物のクワズイモにもシュウ酸カルシウムが含まれており、樹液を触るとかぶれたり、摂取すると嘔吐や下痢、麻痺などの症状がでます。
結構、若い夫婦のリビングにある観葉植物ですので気を付けたいですね。
今回はお花屋さんからお話をお聞きして、家庭や普段の生活圏によくある植物だけを14種類ピックアップしましたが、調べると他にもたくさんあります。
観葉植物に関連して、肥料や活力剤にも注意が必要ですので、子どもやペットのいるご家庭では、よく確認なさってお花を楽しんでください。
追記)2017年にお庭のイヌサフランをギョウジャニンニクと間違えて食べた女性が食中毒で亡くなるという事故がありました。スイセンとニラも間違われることがありますが、スイセンの葉も食中毒の原因となります。
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公開日時: 2016年9月25日 / 追記: 2017年5月17日
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